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風を光で測る

Doppler Shift

大気中に自然に浮遊する微小な塵灰、花粉、水粒などのエアロゾルを、赤外光レーザービームで照射し、そのわずかな反射光を捕えます。 照射されたターゲットのビーム方向の動きから生ずるドップラー効果による照射光の周波数の変化が正確に検出されます。

レーザービームで円錐表面をなぞるようにスキャンし、風速をいろいろな角度から観測すると、 円錐の断面円盤の観測結果からその高度での風速ベクトルが得られます。

1粒の観測に0.02秒かかります。 3秒間150点のデータがあれば1高度における風速の水平成分と垂直成分、風向および複雑地形での風況観測では必須の乱流強度が観測されます。 これを高度200mまでの任意の5高度で繰り返します。

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