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太陽光発電調査の世界

観測ステーションの構成

データロガー

データロガーは計画地に電源と構内通信網(SCADA)がない間、リモートパックを接続して観測データを毎日電子メールでお届けします。
太陽光発電所が運転を開始すれば、SCADAに観測データを流します。

日射量計

さまざまな種類の日射量計がいろいろなメーカーから提供されています。またさまざまな計測方法があります。

データロガーと接続できることが必要です。NRGデータロガーは多くの日射量計と接続するインターフェースを備えています。

気象センサー

気温、相対湿度、大気圧、雨量の基礎的な計測に加え、太陽光パネルの架台の強度設計に必要となる風速と風向を計測します。 いずれも毎日の平均値、標準偏差値、最大値、最小値がデータロガーにより計測され記録されます。

自立観測タワー

高さ2mの自立型観測タワーです。ここにすべてのセンサーと記録装置、電源が搭載されます。 コンクリート基礎が用意できない場合は支線とアンカーで三方から支えるようにします。

自立電源

100W太陽光パネルと蓄電池で構成される自立電源です。

日射量計の中には曇り止めのヒーターとファンを内蔵するものがあり、種類と数量により電源の強化が必要となります。

ソイリング計測

同じ太陽光パネル2枚を並べ、一方は表面を常に汚れのないように保ち、もう片方は定期的に放置しておき、2枚の出力の比を計測します。

これにより、パネル表面が汚れた場合の出力低下を観測し、太陽光発電所が運用を開始したあとの保守頻度とコストを計画します。 埃や花粉などが積もりやすい春は頻度が高く、大気がクリアな秋は低くなります。 またパネル表面への積雪時の出力低下および自然消滅・落下の様子が予測できることになります。

冒頭の図では自立観測タワーから離れた場所に取り付けられていますが、自立観測タワーにまとめて設置することもできます(計画段階ではその方がよい)。