風況観測の代表的なドップラーライダー2機種 ZX300 - Windcube を比較します。
【仕様の比較】
【プローブ厚さの比較】
これも仕様の一部ですが、特筆すべきことは、ゼフィアのような連続波レーザー型は、上層に焦点を合わせるほど、観測対象のボリュームが厚くなります。
下層ではシャープに焦点が合います。
上層でも、シャープな観測はできなくなりますが、観測信号の総回収量に変化はありません。
Windcubeのようなパルス波レーザー型は、高さに関係なく観測対象のボリュームは一定の厚さです。
100m付近の観測信号の回収効率がよくなるように調整されており、その上下の観測信号の総回収量は減少します。
次のような場合にはゼフィアの観測が適しています。
- 観測タワーとの比較
- 風速の鉛直プロファイルの勾配が大きい場所での風況観測
- 段丘状の地形のように、風速の逆転勾配が予想される場所での風況観測