風力発電機のヨー(向き)はナセル上に設置されている制御用の風向センサーが支配しています。
この風向センサーは、風上にあるローターやナセルの形状そのものの影響を受け、ローターに向かってくる風の方向を正確に捉えているとは限りません。経年によるずれも発生しているかもしれません。
パワーカーブはローターが風向に正対していることを前提に作られています。運転していても規定どおりのパワーカーブが得られていない場合、このミスアラインメントが大きな原因となっていることも十分考えられます。ゼフィアDMはこれを検出します。
欧州の2MWタービンでの改善を実例に紹介します。
次のグラフはミスアラインメントの時系列観測グラフです。約15度のミスアラインメントが発見されています。風力発電機のアラインメントを調整した結果(2012年3月15日)2度前後に改善しています。
その結果、調整前後ではパワーカーブが上にシフトしました。すなわち発電量が改善したことを現しています。