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アンカー

ここらでアンカーの事例をひとつふたつ。

スクリュー・イン アンカー

タワー付属のアンカーを「スクリュー・イン」アンカーといいます。名前の通り地面にスクリューのようにねじ込んで設置します。
普通はこのように鉄パイプで人力で回しながら地中に入れていきます。

一方、埋立地や山岳地帯では石や礫、瓦礫混じりの地盤であることが多く、アンカーはすんなり入ってゆきません。 「アルマゲドン」というアメリカ映画で彗星に穴をあけて核弾頭を仕込むのですが結晶質の岩盤が出てきて往生します。 それとは少し状況が違いますが方法はあります。
時間がかからず簡単なのは穴を掘り、スクリュー・インアンカーを仕込む方法です。 「プライベート・ライアン」というアメリカ映画ではアメリカ軍ジェームス・ライアン二等兵救出隊が、ドイツ軍通信基地で捕虜にシャベルで墓穴を掘らせます。 同じようなことをしていてはたいへんです。できるものなら「ユンボ」のような重機を使いましょう。

掘り返すため地盤が弱くなるので、次の例のようにアンカーを引き抜けにくくするための補強を施します。例はいずれもウィンチのアンカーです。

埋め戻しの際は重機やランマーで十分締め固めます。

例その1

スクリュー部分に柱の廃材を番線でくくりつけ、引き抜けないようにします。

例その2

スクリュー部分に短く切った鉄筋などの鉄棒を十字に番線でくくりつけ、その周りを土嚢で押さえて引き抜けないようにします。
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