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山頂付近急峻斜面/40mタワー

山頂に続く急峻な凸状斜面への設置です。

側面へのアンカーを極力直線上に配置したことにより、チルトアップが進んでもほとんど張力の調整が必要となりませんでした。

地上でのタワー本体組み上げでは、地形の湾曲が大きいので鋼管が折れ曲がるかと心配になりましたが無事でした。柔構造のメリットを満喫しました。

施工前

谷に向かって落ち込む斜面。このラインにタワー本体を組み上げてゆきます。

両側には林の伐採残材がよけてあります。

組み上げ後のタワー本体中央部

斜面のふくらみに沿って寝るタワー。柔構造タワーはここまで曲がってもじっと静かに耐えています。

組み上げ後のタワートップ

山頂近くでは地上に残材を組み、本体の曲がりを少しでも緩和してあります。

斜面の様子

なかなか勾配のある斜面で、作業のため上ったり下ったりしているといい運動です。ただし毎日続けないとメタボは解消しません。

少しチルトアップ

湾曲して寝ているタワー本体の先端部だけ起き上がります。ここで最上層のセンサーと避雷針の取り付けを済ませます。

もう少しチルトアップ

斜面から離れてきました。斜面の手前は伐採した雑木です。タワーの向こう側にも同様に広がっています。

チルトアップ作業完了

慎重に少しずつ、ガイワイヤーの張り具合を見ながらタワーを起こし、無事に立ちました。

データロガーなど計測装置の取り付けをしています。斜面の下から見上げた構図です。

斜面下側アンカー

アンカーは急斜面のずっと下に位置するため、ワイヤ長さの不足を心配して少しベースに近い位置にシフトさせましたが、十分な長さがありました。 斜面が急なのでアンカーの距離の影響は大幅には出ません。

観測開始

タワーが立ち、データロガーも取り付けて観測が無事に始まりました。あとは撤収。
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