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急峻山頂/50mタワー

両側が急勾配斜面の山頂という条件に加え、設置面積が少ないため難航が予想されましたが、細やかで慎重な作業のおかげで無事に立ちました。 繊細な性格が出たということでしょうか。

山頂や急斜面での設置では作業が進むにつれて次のような状況が現れるので慎重な作業が必要です。    
  • チルトアップするにしたがいガイワイヤが急速に張る。
  • 斜面に対して直角に立つ。鉛直に立ちにくい。
  • 本体のゆがみが大きい。まっすぐにならない。(もともとジンポールの反対側に弓なりになってチルトアップされるのは正常)

最初が肝腎

多少の斜面であれば斜面に対して垂直に立て、後で鉛直にもっていきますが、これくらい急斜面になると、 地面の傾きは無視して最初から鉛直を目指します。

ジンポール反対のガイワイヤの長さは、計算して長さを決めておきます。

斜面の様子

写真右手はこの先もっと急になり約30度の斜面。左手の向こう側はそれよりもっと急な斜面です。

ゆっくりチルトアップ

タワーを少し上げてはガイワイヤを緩めるという作業を慎重に繰り返します。大人の恋と同じく、あせりは禁物です。

号令

全体を見渡す人が情報を集め、統率をとって作業を進めます。次第に声が枯れてきます。

耐久レース

緊張と忍耐の繰り返し作業はなかなか進みません。半分ぐらい来たかなと思ってもまだ四分の一ぐらいです。

天を突く

だんだん空に食い込んでいきます。こんどこそ半分ぐらいかなと思ってもまだ三分の一。

休憩

そろそろビールの泡がかすかに頭をよぎり始めますが、あせりは禁物....まだ半分。

作業終盤

このあたりから慎重と緊張をキープしながらペースを上げ、写真はここで途絶えました。
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